先日辞任表明されました安倍首相とトランプ大統領がゴルフをされたときのものです。
笑顔で両国の首脳同士が仲良くゴルフをされている写真です。
この写真のそれぞれの首相の口元をよくご覧ください。

トランプ大統領は真っ白で綺麗に揃った歯をされていますが、安倍首相は銀歯の金属が見えたり、歯の色が不揃いであったりされています。

このお二方の口元の違いに、日本とアメリカの歯科事情の違いが見て取れます。

わかりやすい例えとして、この写真を使用させていただいておりますが、アメリカやその他の海外の国の経営者や役員などは色も白く歯並びも綺麗です。
日本は先進国なのに、安倍首相のみではなく、歯並びや色調など口元が美しくない方がいらっしゃいます。

この違いは、なぜ起こっているのでしょうか。

日本は国民皆保険で保険診療で歯科治療を行っています。費用負担が少なく歯科診療を受けれる非常に優れた制度です。
アメリカにはこの制度がなく、歯科治療はすべて自由診療です。

日本とアメリカでどれくらい歯科治療の費用に違いがあるかについて記載します。
大きな虫歯ができてしまった時の「歯の神経を抜く治療」といわれる「根管治療」に関して、アメリカでは奥歯の根管治療は１本で15万円程かかります。
そして治療後に被せ物を入れるのにさらに10万円以上の費用がかかります。（日本では神経を抜く「根管治療」の料金は保険診療で5700円です。）
その為、アメリカでは治療費が準備できない方は泣く泣く、歯を抜くことを決めるようです。
ちなみに抜歯には3万円ほどかかります。

このようにアメリカでは、歯科治療費がとても高額なために、子供に勉強を教えるのよりも歯磨きを重要視して教えるといわれています。
もちろん、費用の面だけでなく、白くて綺麗な歯を全開にしての笑顔が美しいとされている文化的な側面もあると思います。

 次の写真は指を補う、義肢で日本製で30万円ほどかかります。

オーダーメイドで精巧に作成されています。

同じようにその方に合わせてオーダーメイドで作製して、さらに噛み合わせをミリ以下の単位で調整しなければいけない、歯科の総入れ歯は保険診療で自己負担は場合によっては1万円もかからずに作製できます。

義肢と同じように精巧で難しく、さらに重要性も大きいと思われる総入れ歯で日本国内でもこのように費用面で差があります。

手厚い保険診療は非常に良い制度ではあると思いますが、海外の歯科治療費と比べると日本の歯科治療費は異常に低い価格に設定されています。

良い面もそうでない側面もあるかと思います。

ただ、お伝えしたい事としては、
ご自身の１本１本の歯の価値＝日本の保険診療の治療費だとは思わないでいただきたい
という事です。

裁判の判例では、事故で相手の歯をなくさせた場合は１本につき120万円の賠償が求められたものがあるそうです。僕は歯の価値はそれ以上のものだと考えています。

各国により歯科治療の事情の差はありますが、どうぞ、ご自身の歯を大切にしてください。