治療内容の説明を十分に行います。滅菌、消毒等感染対策に気をつけています。
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こんにちは。斉藤です。
さて5月25日に緊急事態宣言の全面解除がされましたが、その委員会の中で西村経済再生担当大臣から、新しい生活様式の前提として、手洗い・うがい・マスクとともに歯磨きが重要であると報告がありました。
今回は、お口の中のトラブルを避けるために、ご自宅でできるお口のセルフケアのポイントをいくつか絞ってお伝えしたいと思います。
ブラッシングについて
①歯ブラシは自分に合ったものを選びましょう。
②磨く順番を決めておきましょう。
③毛の生えているヘッド部分を後ろから見て毛が広がっているようであれば新しいものに変え時です。
④歯ブラシの動かし方は大きくではなく細かく動かしましょう。
※普通の歯ブラシでも汚れは十分落とせますが、どうしても細かく動かすのが苦手という方は電動歯ブラシを使うのも一つの解決策です。
私の以前の患者さんで、とてもモチベーションの高い患者さんで毎回一生懸命磨いてきてくれるのですが、PCR(プラークスコアレコード、磨き残しの指標)がなかなか改善されない方がいらっしゃって、患者さん自ら電動歯ブラシを購入してくれて劇的にPCRの数値が良くなったことがあり、とても印象に残っています。
また、どんなに歯磨きが上手な人でも、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは落とせないことが分かっています。歯と歯の間から虫歯が始まりやすいのもそれが理由の1つです。
1日に1回、フロスや歯間ブラシを使う習慣を身につけてもらえると、生涯にわたり虫歯、歯周病のリスクを下げることができます。
ここで重要なことは、1日に1回継続して行うということです。
「フロス使っていますか」と質問したときに「たまに」「週に何回か」と答える方と「毎日使っています」という方の歯ぐきの状態は、大きく差があるように感じます。
フロスの使い始めの頃というのは、フロスを通すと歯ぐきから出血して痛くて嫌な感じがすることが多いと思いますが、健康な歯茎からはフロスを通したくらいでは出血してきません。だまされたと思って2週間継続してみてください。歯ぐきが引き締まって簡単には出血してこないことを実感できるはずです。
使い方は難しいですが、指に巻き付けて使うものが、除去効率がよく、そしてコストパフォーマンスも良いです。慣れるまでが大変ですが、おすすめです。
使い方の動画を一つ載せておきます。
この動画以外にもいくつも使い方について説明した動画がアップされていますので参考にしてみてください。
※治療中の歯や仮歯ではフロスが通らなかったり仮の詰め物が取れてしまう可能性があります。またブリッジのように歯を連結している部分や矯正中の歯ではフロスが通せないこともあります。
これらに加えて洗口液を使用すると、お口の中の細菌数を減らすことができ口臭予防にも役立ちます。アルコール成分が入っているものでは口腔乾燥を引き起こすこともありますのでドライマウス傾向のある方は使用に際して注意が必要です。
例えば、リステリンやポビドンヨードを使ってうがいをすると、口腔内の細菌やウイルスを減らすのに有効であることがいくつかの論文で示されています。
※ リステリン:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
ポビドンヨード:Meiji Seikaファルマ株式会社
よりそれぞれ抜粋
注意点は、洗口液で口をゆすいだことに満足し歯を磨いた気になってしまう方がいらっしゃることです。歯に付着した汚れは、シンクについたぬめり汚れに似ていて水で洗い流したくらいでは十分に落とせないため、歯ブラシなどで物理的にこすり洗いが必要です。あくまで洗口液は補助的な役割だと思ってください。
食生活について
時間を決めずにだらだらと甘いものを食べるのが一番虫歯のリスクを高めます。お菓子は特に時間を決めて食べ、そのあとにブラッシングをするのが歯を守るうえでは重要になります。在宅の時間が多いと、どうしてもだらだら食べがちですが気を付けましょう。また、炭酸飲料やスポーツドリンクなどもだらだら飲むことは虫歯のリスクにつながるので注意が必要です。
今回はここまでになります。正しいセルフケアを身に付けて歯のトラブルを回避しましょう。